奥歯がなくなってしまったと言う方が一番困るのが咀嚼です。奥歯は前歯と異なり、ものをすりつぶして食べやすくする働きがある歯で、しっかりと歯が働いてくれないと食事に大きな支障をきたしてしまいます。しっかりと奥歯の治療についての知識を身につけましょう。

奥歯を失ってしまう原因は非常に様々で、特に日本人で注意したいのが歯周病です。歯周病は歯の周囲に存在している細菌が作りだした毒素が原因で起こる病気で、この病気が発症することでお口の中で歯茎の炎症が起こり、やがて歯を支える骨が失われてしまいます。このため、歯が失われているときには同時に骨も失われていることがあり、歯周病で歯を失ってしまった場合には入れ歯を作る前の段階でしっかりと対処しておくことが非常に重要になります。

入れ歯を作る前の段階で、歯周病の治療をきっちりと行い、入れ歯を作る前に歯がこれ以上無くなったりしないように、また骨がこれ以上なくなることがないように注意しておく必要があります。

また、奥歯の部分入れ歯を作るときには奥歯の支えまでしっかりと考えなければいけません。入歯を固定するときにはレストと言う入れ歯を支える土台になる部分を決めていくのですが、奥歯の入れ歯はレストの取り方や入れ歯のがたつきに気をつける必要があります。使っている入れ歯が前後方向にがたつきが出てきたり、横方向にがたつきが出てきている場合には注意しなければいけませんしっかりと入歯を利用して治療ができるように不具合がある場合にはすぐに歯医者に相談しましょう。